【NOSTブログ‣2026年8月 第3回】「リソースがない」からの脱却。攻めと守りを分け、経営者が自ら語りたくなる組織へ

これまでのブログで、順位アップを目的とした活動から脱却し、現場の声を反映した「健康経営戦略フロー図(NOST流戦略マップ)」を作り上げるまでのプロセスをお伝えしました。

今回は、完成した設計図を実際にどう動かしていくのか。

「リソースがない」という多くの企業が抱える壁を越え、理想の組織へと変化していく実践のステップに迫ります。


目次

  1. 経営トップの腹落ち:「健康経営=健康管理」ではない
  2. 攻め(健康風土)と守り(産業保健)の役割を分担する
  3. チェック項目のためではなく、自ら語りたくなるシナリオ
  4. まとめ:ありたい姿へ向けた次なるステップ

1. 経営トップの腹落ち:「健康経営=健康管理」ではない

プロジェクト当初、社長は「当社のような規模の企業ではリソースが足りない。KGI達成に向けた新しい活動も、従来からの産業保健の活動も両方ともプロジェクトメンバーでやるしかない」と語っていました。

しかし、現場の想いが詰まった「健康経営戦略フロー図」を見るなり、社長の認識は明確に変わりました。

「健康経営は単なる健康管理ではない。自社の経営戦略を達成するための人的投資なのだ」と深く理解されたのです。

2. 攻め(健康風土)と守り(産業保健)の役割を分担する

そこで、同社では活動を2つに分けることに舵を切りました。

1つは、ワーク・エンゲージメントを高める「健康風土の醸成」に向けた風土改革(攻めの健康経営)です。具体的にはこの会社の「健康経営戦略フロー図」のKGIの達成を目指す活動となります。

もう1つは、プレゼンティーイズムやアブセンティーイズムによる損失を低減する「産業保健の充実」(守りの健康経営)です。守りの部分については、保健師を招聘し、専門性を高めて計画的に展開していく体制へと様変わりしました。

それぞれに主役(担当チーム)を置き、役割を分担することが、結果として効率的であり、確実な進化へとつながることを理解されました。

3. チェック項目のためではなく、自ら語りたくなるシナリオ

健康経営度調査票の中には、「経営者が自ら健康経営について従業員に向かって語っているか」という趣旨の設問があります。

しかし、社長が全社員の前で語ったのは、調査票の設問にチェックを入れるためではありません。

経営者自らが語りたくなるような、自社の経営理念の実現に向けたシナリオ(健康経営戦略フロー図)が描けたからこそ、主体的に語る姿へと変わったのです。

4. まとめ:ありたい姿へ向けた次なるステップ

「健康経営戦略フロー図」の作成時点では、KGIなどの数値はまだブランクでした。

そのため、現状の位置づけ(AS ISの値)を把握するための社内調査を実施し、現在値と将来を見据えたKGIの目標値を設定する段階へと進んでいます。

目標を掲げるからこそ経営です。


【次回のブログでは】

今月のシリーズを通して、本業を強くする健康経営の変革プロセスを追ってきました。

次回は、毎年のように変わる「試験問題」のような調査票にどう向き合うべきか、シリーズ全体を振り返る【編集後記】をお届けします。

まずは、貴社の「モヤモヤ」
をお聞かせください。

100社あれば100通りの健康経営があり、抱える課題も各社各様です。
「認定はとれたが、次の一手に迷っている」「自社に合った進め方がわからない」など、モヤモヤを抱えたまま立ち止まってほしくない。
まずは頭の中を「スッキリ」と整理して、次の一歩を踏み出すきっかけにしていただきたいからこそ、
初回相談は無料(オンライン・60分)で承っています。

具体的なお悩みはもちろん、思考の整理や「壁打ち相手」としてのご利用も大歓迎です。
その後の無理な勧誘などは一切ございませんので、どうぞリラックスしてお申し込みください。