【NOSTブログ‣2026年9月 編集後記】「疲れた」を、会社を変える力に。新年度は、去年の延長にしない健康経営へ

——担当者の悩みを、個人の問題で終わらせない。形を整えるか、本質を整えるかという問いかけ

今月は、健康経営の「疲れた」の正体と、そこから抜け出す糸口を、3回にわたってお伝えしてきました。今回はその総括として、私から、皆さんに一つの問いを投げかけたいと思います。

1本目:【共感編】健康経営の「疲れた」の正体は、手応えのなさ。担当者が感じる4つの壁
2本目:【構造編】健康経営が「担当者任せ」になる理由。あなたの努力不足ではなく、仕組みの問題です
3本目:【実践編】健康経営の新しい年度の計画を、去年の延長にしない。担当者が点検したい3つの問い

調査票を出し終えたあと、ほっとする一方で、どこか晴れない。この気持ちは、担当者の努力が足りないから生まれるのではありません。健康経営が、担当者の持ち場の仕事になっている。その仕組みから生まれるものだと、私は考えています。

そして、これは特定の会社の話ではありません。当社は、多くの企業で同じ壁が生まれていると見ています。個人の悩みに見えて、実は日本の企業に共通する課題です。だからこそ、悩みを個人の中にとどめず、会社のテーマとして取り上げる意味があると思っています。

当社は、このモヤモヤを放置しません。悩みの根っこを読み解き、ソリューションとして形にして、社会的な課題の解決につなげていきたいと考えています。

そのうえで、新しい年度の計画に入るこの時期に、問いかけがあります。去年の延長で、計画を見直しますか。それとも、経営方針から導いた推進方針・目標・KGIを、もう一度きちんと描きますか。

前者は、「形を整える」道です。施策の参加率を上げる工夫に力が注がれ、担当者ばかりが汗をかきます。後者は、「本質を整える」道です。経営方針の実現に向けた施策が展開され、健康風土という資産が積み上がります。この連載で繰り返しお伝えしてきたのは、この違いです。

誤解のないようにお伝えします。調査票への回答は、これからも続きます。産業保健は、守りの土台として欠かせません。回答を産業保健のメンバーが担うのは自然なことで、守りの土台を整え続けることは、これからも大切です。そのうえで、その外側に、経営としての健康経営を持ちましょう、という提案です。回答するだけの健康経営を、卒業する。調査票をやめるのではなく、回答だけで終わらせないという選択です。

推進方針・目標・KGIは、毎年つくり直すものではありません。当社は、3〜5年かけて育てていくものと捉えています。だからこそ、新しい年度を迎えるこのタイミングで、一度きちんと描くことに意味があります。毎年見直すのは、KGIに近づくための施策です。

最初の一歩は、小さくて構いません。15分の相談から始まる変化もあります。担当者の疲れは、会社を変えるためのエネルギーになります。

来月の10月号では、経営の視座から、健康経営を経営の仕組みにするという着地点までお伝えします。担当者の悩みに寄り添った9月号に続き、経営者の方にも届く内容にしたいと考えています。

ノストライフ株式会社 代表
橘田 孝

<Let us hear from you>
皆さんの会社では、新しい年度の計画を、どのように立てていますか。去年の延長になっていると感じる点があれば、お問い合わせからお聞かせください。

まずは、貴社の「モヤモヤ」
をお聞かせください。

100社あれば100通りの健康経営があり、抱える課題も各社各様です。
「認定はとれたが、次の一手に迷っている」「自社に合った進め方がわからない」など、モヤモヤを抱えたまま立ち止まってほしくない。
まずは頭の中を「スッキリ」と整理して、次の一歩を踏み出すきっかけにしていただきたいからこそ、
初回相談は無料(オンライン・60分)で承っています。

具体的なお悩みはもちろん、思考の整理や「壁打ち相手」としてのご利用も大歓迎です。
その後の無理な勧誘などは一切ございませんので、どうぞリラックスしてお申し込みください。