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「心理的安全性の作り方」について東京都のセミナーで講演
『職場活性化のための心理的安全性の作り方』と題して、当社の代表が、東京都の外郭団体である東京都労働相談情報センター主催のセミナーで講演しました。
「使用者向けセミナー」という位置づけで、経営者・人事部門責任者などを中心に多くの方に参加いただきました。
同センターで心理的安全性について取り上げたのは初めてということでしたが、皆さんからの関心が高いテーマということもあり、定員を上回る方からの申し込みをいただき、期日前に申し込みを締め切るほどの人気でした。
当日(6月27日と28日の2日間)は、「基礎知識の習得」→「テンプレートの活用」→「オリジナルの心理的安全性ポスターの作成」→「心理的安全性と関連する制度・仕組みの整備」について、ワークを中心とするスタイルで進めました。
参加者からの反響
皆さん、終始、真剣な眼差しで参加いただきました。
最初に参加者の反響からお伝えします。
- 座学で講師の話を聞くセミナーとは違い、学んだことをテンプレートに落として、直ぐに使える実践的な体験だった。
- 有料のセミナーをいくつも出たが、今までの中で一番よかった(東京都のセミナーのため無料だったが、無料で良いの?)。
- 早速、社長に報告したい。
- ここまで真剣に自社に置き換えて考えてみることがなかった。
- 100枚を超える説明スライド。内容も豊富で、とてもリッチなセミナーだった。
- ワークを通して、参加者同士で対話することで学びを深めることができた。他社の取り組み状況も知ることができた。
- 本セミナーの目的である「社内における心理的安全性の理解者・実践者・推進者になる」ことに向けて一歩踏み出せる気持ちになれた。
活発だったワーク①…参加者のチームのオリジナルポスター作成
心理的安全性の第一人者であるハーバードビジネススクールのエイミー・C・エドモンドソン教授による定義を原文と動画を通してしっかりと味わった後に、参加者ご自身が属しているチームの心理的安全性の現状(AS IS)を評価した上で、ありたい姿(TO BE)を「オリジナル心理的安全性ポスター作成ワーク」として取り組みました。
活発だったワーク②…仮想会社のポスター作成
参加の理解力と実践力の高まりを踏まえて、次のステップとして、「仮想会社における心理的安全性を高めるためのポスター作成ワーク」に取り組んでいただきました。
なぜ、こうしたケーススタディをしたのかと言えば、参加者の皆さんが自社に帰って、様々なチーム(職種の違いなども反映)の特性に応じた心理的安全性を高める支援をしていただくためです。
当日の参加者でチームを組んで、お互いの理解を持ち寄って、1つの事例に取り組むことは、各社に帰って、様々な職場の方々を巻き込んで、心理的安全性を高めるための実践者・推進者になっていただく際に役立ちます。
仮想会社のケースは以下のようなものです。
- あなたは、10人のコンサルティング会社の社長です。今年が創業3年目です。
- 異なるキャリアを持つ8人で立ち上げ、今年から新卒メンバーが2人加わりました。
- メンバー一人ひとりの多様性を大切にして、顧客に入り込んだコンサルティングを展開しています。
- 案件によって、リーダーシップ・フォロワーシップを柔軟に使い分けて、一人ひとりが自からできる仕事を積極的に見つけて貢献する働き方を重視しています。
心理的安全性について学んだだけでは、例えば、「話しやすいチーム」にするためには「何でも言ってね」という言葉を掛け合うという具合に、どのチームでもあてはまる最大公約数的なポスターとなりがちです。
「そのチーム(The Team)」が何を目指すのかというTO BEの姿によって、「話しやすさ」ひとつをとっても、より最適な定義に引き上げたいものです。
正解があるというものではありませんが、このケースでは、一例として、次のようなポスターを作成したら、きっと、チームの成果にプラスの影響を与えると思いませんか?…という違いも味わっていただきました。
心理的安全性だけでは存在しない
心理的安全性が高いチームを目指すことは、「カルチャー変革」であり、関連する社内の様々な制度や仕組みとの整合性を取ることが大切です。
セミナーでは、心理的安全性と、主要な制度や仕組みとの関係や整備すべきポイントなどもお話しさせていただきました。
心理的安全性の理解者・実践者・推進者となる方へ贈る言葉
最後に、参加していただいた皆さんに、次のような言葉を贈りました。
- 正しい経営をするためには、健全なカルチャーがあること。
- そのためには一人ひとりが言いたいことが言える・自分らしくいられること。
- カルチャーを作ることは大変なことだが、改革のオーナーである皆さんが、”変われることを信じる”こと。
- 同じバリュー(行動の価値観)に共感するチームを作り・増やす推進者になること。
- チームの一人ひとりの”らしさ”が発揮できるイキイキとした働き方が社員の幸せと健全なカルチャーを作る。