——【HOW・共創編】経営理念から逆算する。アンケートと対話から生まれる、自社ならではの健康経営の設計図

前回のブログでは、順位アップやマーク取得の目的化から脱却し、社長自らがオーナーとなって本質的な健康経営へ挑戦する第一歩についてお伝えしました。
しかし、経営トップが方針を打ち出しただけでは、現場は動きません。
今回は、実際のコンサルティング現場で、現場の社員の声をどのように拾い上げ、自社ならではの「健康経営戦略フロー図(戦略マップ)」を描き出していったのか、その共創プロセスをご紹介します。
目次
- 経営方針を実現するために「私たち自身がどういう状態であるべきか」
- アンケート結果に基づく少人数での対話
- 現場の声が可視化された「健康経営戦略フロー図(NOST流戦略マップ)」
- まとめ:自分たちの声が会社を変えるという当事者意識
1. 経営方針を実現するために「私たち自身がどういう状態であるべきか」
プロジェクトの本格的なスタートとして、まずは自社の経営理念*を構成要素に分解し、それを実現するために「私たち自身がありたい姿(どういう状態であることが必要なのか)」を問い直すことから始めました。
*経営方針は、経営理念・パーパス・MVV(ミッションビジョンバリュー)・長期経営計画など名称は様々。この会社では経営理念の実現を健康経営で実現することを目指しました。
具体的には、「あなた一人ひとり」や「あなたの周りの組織」に対して現状がどう映っているか、そして「どうしたらありたい姿に近づくのか」という視点で、経営理念の実現に向けた社内アンケートを実施しました
2. アンケート結果に基づく少人数での対話
アンケートを実施して終わりではありません。
次に、当社が分析してまとめたアンケート結果に基づき、オンラインでのブレイクアウトルーム等を活用して、プロジェクトメンバーに少人数で対話をしていただきました。
一方的なヒアリングではなく、現場のメンバー同士が自社の現状と未来について意見を交わすこのプロセスが、健康風土の醸成に向けた重要なステップとなります。
3. 現場の声が可視化された「健康経営戦略フロー図(NOST流戦略マップ)」
対話の内容をもとに、当社で「健康経営戦略フロー図(NOST流の戦略マップ)*」のドラフトとして整理しました。このドラフトを見たプロジェクトメンバーからは、次のような驚きと喜びの声が上がりました。
「短期間でよくまとまっていてビックリした」
「自分が発言したことがしっかり盛り込まれている。こういう形になるんだ」
*「健康経営戦略フロー図」の特徴や作り方は当社のWebページで紹介しています。無償公開していますので、クレジット表記を表記いただくことで、どなたでもご利用いただけます。
4. まとめ:自分たちの声が会社を変えるという当事者意識
現場から「自分達で作った」という想いが生まれた瞬間です。
当社からはプロジェクトメンバーに対して、「みなさんが頑張ったからであり、フロー図はみなさんの声を形に(整理)しただけです。みなさんの声や想いは会社を変える力があります」とお伝えしました。
プロジェクトオーナーである社長も、「活発に声を挙げてくれた」とメンバーを称賛し、この内容を全社員に向けて発表し、このフロー図の作成に係わってくれたメンバーの名前を紹介すると約束するに至りました。
【次回のブログでは】
現場の当事者意識が高まり、素晴らしい設計図ができあがりました。
しかし、リソースの限られた環境で、これをどう実行していくかが次の壁となります。
次回は、【WHO・実践編】として、「攻め(健康風土)」と「守り(産業保健)」の役割分担と主役のアサインを通して、ありたい姿へ向けて加速するための実践のプロセスをお伝えします。
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